研究紹介(木材班)

中央大学理工学部精密機械工学科 計算材料力学研究室

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木材の早材部・晩材部における弾性係数測定法

樹木は、植林→育林→伐採→植林というように、半永久に続く資源と成り得るものです。さらに、二酸化炭素を取り込んで酸素を放出する育林には温暖化抑制という利点もあります。しかし、木材は、柔らかい早材部と硬い晩材部の交互の積み重ねで構成されていて複雑な機械的性質を持っているため、用途は限られてしまっています。

本研究では、この早材部・晩材部に注目し、それぞれの弾性係数を決定することによって木材を機械部品の一部として用いるための資料を作成することを目的としています。早材・晩材の弾性係数を直接測定するのは困難であるため、有限要素解析ツール(ANSYS)で解析を行い、実験での結果を利用することで、早材・晩材の弾性係数を同定しています。これまでの実験では、木材試験片の幅を削りながらの引張り試験、ナノインデンテーションを用いた微視的な弾性係数の測定を行ってきました。