研究紹介(蛍光班)

中央大学理工学部精密機械工学科 計算材料力学研究室

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蛍光現象を用いた応力測定に関する基礎研究

蛍光班では、蛍光現象を利用して物体に加わる力を求めるという内容の研究を行っています。

機械などに加わる荷重や変形の測定は製造業の様々な分野において行われており必要不可欠なものとなっています。近年では、コンピュータによる数値解析法が急成長していますが、現実には実験を欠かすことはできません。本研究では、この実験的測定の1つとして蛍光現象を用いた測定法に注目します。

蛍光現象とは物質が外部から受けたエネルギーを光として放出する現象で、時計の文字盤の夜光塗料などに利用されています。蛍光の強さは光り始めてから時間経過とともに弱まりますが、そこに荷重が加わると、その速度が変化するということが予測されています。そのため、蛍光を生じている物体に荷重を加え、そのときの蛍光が弱まる速度の変化を計測してゆけば、蛍光現象を物体に加わる力を求めるための手段として利用することができると考えられます。このような蛍光を利用した測定方法には、力の分布を簡便に実測できるということや、電気抵抗を用いたひずみゲージと違い測定物に張り付ける必要がなく、配線処理・断線による故障の可能性がないといったメリットがあります。