SEIKEN精密機械工学研究部リサーチリポート

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ターンテーブル


DJ用ターンテーブルにはいろんな種類があります。
最もベーシックであり実用的なのは、Technics(テクニクス)のSL-1200MK3D(右図)を使うケースです。このSL-1200シリーズは長い間ディスコやクラブで使われてきた実績のあるもので、実質上の標準器とされています。しっかりしたトルク(モーターを廻す力)による、回転の立ち上がりに定評があります。値段の方はオープン価格で、雑誌等における楽器店の広告欄などでは、大体50,000円前後で売られているようです。

また、SL-1200よりももっとリーズナブルな商品がいろんなメーカーから出ています。Vestax(ベスタクス)のBDT-2000などは29,800円という価格で売られているのを見かけますし、上位機種のPDX-a1PDX-a2などでも3万円台で売られているようです。もっと廉価版だとGemini(ジェミナイ)のXL-DD50「などは2万円台前半の値段で売られていたりしますので、いわゆる「プロ仕様」にこだわらなければ、そういった安値のターンテーブルを選ぶのも手でしょう。

ところでこういった価格の差は、どこから出てくるのでしょうか?
まずTechnicsのSL-1200などは長年培ってきたノウハウによる優れた技術とブランド力で支持されていることもあり、最も安心して使えるのが事実です。それに対して他社製品は弱冠モーターに力が無かったりしますが、ピッチ・コントロールの可変幅を±10(SL-1200は±8)にしたりなどして違った点で特徴を出しつつ、企業努力をした結果安い値段を出しているようです。ただ先にも述べたように、実際プロの現場ではSL-1200が使われているのが現状です。

また、「プロになるつもりはないから」という事で安価な製品を選ぶのも手だとは述べましたが、ひとつの考え方として「初心者だからこそ」いい機種を選ぶべきだというのもあります。何故ならそれが圧倒的に使いやすいからです。トルクが弱くで回転の立ち上がりの悪いターンテーブルは使い辛いものです。つまり、扱いが難しいのです。ここはひとつがんばって、いい機種を購入されることをお薦めします。

 

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Artwork 1999 KesukeITO for ItoDesignOffice.
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