1999年4月29日
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車載用メカデッキにおいて、ある程度の振動が加わると音飛びが起こってしまうという現象が起きます。 そこで本研究では、この原因のひとつに「機構ガタ」による二次加振の影響が原因としてあるのではないかというところに注目しました。 この「機構ガタ」とは何かについて説明しますと、構造物を構成するコンポーネント間に設けられた「すきま」の事を言います。 実際のメカデッキにおいて、こうした「ガタ」は、各コンポーネントを稼動させる為にはなくてはならないものですが、そのガタによって生まれてしまう悪影響をどのように構造変更すると低減できるのかを創造するのが本研究の目的です。 次に、本研究の流れを「図1」に示します。
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問題点は、ある「入力信号」がメカデッキに加わると、機構ガタによって音飛びが起こってしまうということです。 そこで、まずガタ要素が少数の「簡易モデル」を用いて、入力の大きさが変わった場合に「応答波形」にどのような変化が現れるかを分析し、伝達関数・モードシェイプと比較しながらガタによる影響を考察したいと思います。 そして、実際のメカデッキを実稼動させ、入力レベル・周波数を変えていった時にどのような条件で「音飛びエラー」が起こるかを把握し、メカデッキの加振実験を行ったときの振動特性と比較しながら、読み取り精度とガタとの関係を分析し、ガタを考慮した構造変更により音飛びを低減するのがこの研究の目的です。 |