中央大学 理工学部 精密機械工学科 


製図室での授業風景

精密機械工学実験A(CAD/CAM/CAE)

【CAD】
CADとは,Computer Aided Design の略語.コンピュータを用いて,設計・製図を行うことです.(一昔前は,ドラフターという機械を使って手書きで行っていました)
今では,ほとんどの企業の設計で用いられています.

【CAM】
CAMとは,Computer Aided Manufacturing の略語.コンピュータを用いて,CADで作成したデータを基に,生産準備を行うことです.講義では,プラスチック製品の射出成型シミュレーションやNCプログラム(NC加工機で加工を行うためのもの)の作成を行います.

【CAE】
CAEとは,Computer Aided Engineeringの略語.コンピュータを用いて,CADで作成したデータを基に,構造解析や流体解析などの様々な解析を行うことです.実際に試作品を作らずに,コンピュータ上の解析が行えるので,開発コストを抑え,開発期間の短縮につながります.講義では,有限要素法という方法を用いた応力解析を行います.

シミュレーション結果を見て
改善策を検討中

CAD/CAM/CAEを直に使ってみて,下記のような感想を持った学生もいました.
・ 今日の製造技術や製品開発の裏には,CAM/CAEが貢献していることが身近に感じられた

将来,このようなソフトを使って仕事をするのかなと思った

CAD/CAM/CAEという実際に企業で広く使われている技術に触れることで,普段の授業で得られないものを得られたようでした.

CAD/CAM/CAEとは


 CAM/CAEの感想でも,やはり手計算にくらべて計算が早い解析結果がテレビで見たことあるような感じでわかりやすいなど便利と感じていた意見が大半を占めていました.
 その一方で,
操作が複雑何が行われているのか良くわからなかったなど,難しいと感じた人も多かったです.

精密機械工学科3年生の前期にある講義です.この講義は,様々な実験を通して,精密機械工学の基礎的な現象と性質の理解を目的としています.今回は,講義で扱う実験の中から,Pro/ENGINEERを用いたCAD/CAM/CAE の演習について紹介します.

 CAD/CAM/CAEの演習を終えた学生に対して調査を行ったところ,ほとんどの学生は,CADについて存在は知っていたが使ったことはないという結果でした.

学生の感想

CAD/CAM/CAEとは,コンピュータを用いて,機械や部品の設計・製図,解析,生産や加工のシミュレーションを行うことです.

使ってみると見えてくる!今のこと,これからのこと!!

実験テーマ【2008年度】
 ・ 金属材料の引張試験
 ・ OPアンプを使った回路作成と評価
 ・ 歯車の計測
 ・ マシニングセンターを用いたNC加工と3次元測定機を用いた計測精度との因果関係の把握
 ・ 機械の振動測定および振動低減
 ・ CAD/CAM/CAE(4テーマ)

わからなくなっても大丈夫!!
ティーチングアシスタントの人がやさしくアドバイスをしてくれます♪

CAM/CAEは凄い!けど良くわからない?

 実際にCADを使ってみた感想として,手書きの製図にくらべて素早く正確に図面が書ける修正などが簡単で非常に便利という回答が多く寄せられました.一方,機能が多く,使いこなすことが出来なかったので,もっと使ってみたいという意見が多くありました.

CADは使いこなせれば,とっても便利!!


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